わたしの猫かまけが始まったのは、今から約2年前。
先代猫さすけと出会って暮らしはじめてからである。
これだけ日々、猫にかまけていながらも、猫かまけ歴はまだまだビギナー
わたしなぞは、まだまだハナタレ猫かまけなのである。
新参者の猫かまけであるがゆえ、「猫と暮らして30年になります。」とか、
「生まれたときから、いつもそばには猫がおりました」とか、
「猫の写真を撮り出して今年で40年になりますが…」なんていうベテラン猫かまけさま
に遭遇すると、もうとても太刀打ちできない。
ひたすら「おおーさすがです。さすがですね。」とムチウチの首を激しくタテに振りまくって
しまうのである。
そして、ただただ感嘆のためいきと賞賛の声をあげ、
「そんなに前から猫の魅力をご存知で?」
といううっとうしい羨望のまなざしを向けずにはいられない。
猫歴の長い方ほど、猫への立ち居ふるまいや、言動が自然であり、昨日おとといファンに
なったわけじゃないのよ!という余裕と気概すら感じる。
あれは時間とともに刻まれる年輪みたいな深みなのだろうなぁ。
ビギナーは今日もひたすら、猫にかまけるのみである。
猫を知る前のわたしが猫前ならば、猫を知ってからのわたしが猫後である。
人生の分岐点は多々あれど、大きな分岐点として、ここを区切りたい。
それぐらい猫はわたしに新たな世界を与えてくれたのだ。
猫後を境に人生が変わった。歴然とちがうと明言できる。
猫を意識する前に出会った猫たちの記憶が、おぼろげにいくつかあるが、
それはわたしだけに限らず、誰にだって少しぐらいはある記憶だろうから、本当に
それはわずかなもので、ああもっと早く気づいていれば、楽しい猫記憶がいっぱい
増えたのになぁ。そう思うと、何かとっても損していたような気がしてならない。
猫の魅力にとりつかれるまでのわたしの人生は、一体なんだったんだ?
ああもっと早く、その魅力にとりつかれていればなぁ~(とりつかれるて…あーた…笑)
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