まず、これを見ていただきたい。 今日はシリアスな問題なので、こういった話や内容が
苦手な人はスルーしていただいてもかまいません。 彼の右前足が、グルリと深くえぐれて
皮膚が見えているのがおわかりになるだろうか?
撮影時は遠かったので、まったく気づかず… データを確認して愕然。
あまりの痛々しさに涙が。 野良猫がケガをするということが、生き抜くために
どれだけマイナスになるのか?猫の自然治癒力は確かにすごい。
先代猫は野良出身で、暮らし出してからアバラが折れているのを発見したが、
医者による治療の形跡はなく、恐らく自分で治したのだろうと獣医さん。
人間だったらギブスをして、湿布を貼って治すようなケガを自己治癒力で治して
機能できるまで回復する力を秘めていたわけだ。猫ってすごい。
過酷な生活状況における野良猫たちは、さらにそうした力が強いのではないかと思う。
こうした猫を保護すべきなのか?どれが猫の幸せなのか?
わたしには答えが見つからない。ごはんをやるなという人がいる。
エサやりの問題。糞尿の問題。繁殖の問題。外にいるすべての猫たちの問題は
人間たちの問題でもあるのだ。人間の得手勝手の犠牲になるのは、いつだって懸命に生
きている猫たちなのだ。人間はもっと頭を使わねばならない。問題は山積している。
某市の市長は言った。「エサやりは禁止。野良猫には頭にきている。かといって
すぐに保健所ではモラルが…何か別に追い出す方法を考えねば。」と。
何がモラルだ?ではエサにありつけずに排斥された猫たちに飢えて死ねと言うのと
同じではないのか??本当にあの発言にはガッカリした。
憤懣やるかたない。市長として建設的な答えを期待したわたしたち市民が
バカだったのか??
人間は猫たちをもっと見習うべきなのだ。自分に置き換えて考える。
相手の立場になって考える。これができない人間のいかに多いことか…。
そんな人間社会の合間を縫うようにして、けなげにたくましく生きる彼ら猫たち。
あそぼうよ!と兄弟猫が呼びにきても動こうとしない彼。
傷が痛むのだろうか?傷からばい菌やウィルスが入って別の病気になりやしないか?
不安要素は山とある。
ここで手を差し伸べることは彼には果たしてしあわせなのか?
そのまま彼を引き取って暮らす覚悟があるなら、それもいいだろう。
しかし…しじみのことを考える。
病気の問題。もしかしたら猫エイズのキャリアかもしれない。白血病かもしれない。
男の子だから去勢も必要になってくる。ぐるぐる考える。答えは出ない。
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