この写真。このあたりには珍しい廃屋である。常にゴミが山積している。
その中に佇む美しい猫。たまに見かけるハチワレ猫さん。
ほっそりした美猫である。
この廃屋は猫たちにとっては、お城である。
貴重な遊び場であり、隠れ家なのだ。
ところで、わたしと夫は城跡めぐりが趣味なのだが、城跡にも猫が住み着いている
ことがけっこう多い。彼らはまるで門番のようにわたしたちを威嚇し、あるいは自然に
受け入れてうたた寝を続けたりしている。その横をすり抜けて、遺構を見てまわるわけ
だが、城跡はあくまで「跡」なので、いわゆる天守閣のあるような観光向けの城とは違い
質素で地味で、静かである。城跡めぐり中に他の城好きとバッタリ遭遇するなんて
ことは滅多なことではない。遺構なんて、きっと城や歴史に興味のない人からみたら
ただのヤブだったり、溝だったり、気にも留めない遺物でしかないわけで…
ましてやそれを目を輝かせて写真に納めて歩くわたしたち夫婦の姿は、実に奇異に
映ることだろう。
まあ確かにマニアックな趣味だからしかたないのだが…(* ̄ー ̄*)
わたしたち夫婦の抱く城跡への気持ちと同じく、ふつうの人から見たらただの廃墟や
城跡も、猫たちにとっては大切な場所なのだ。そう思うと城で出会う猫と気持ちが
通じたような、何かくすぐったい思いがして、妙にうれしいのだ。
1頭かと思ってカメラを構えていたら、後ろにいつもの3にゃんの姿をキャッチ( ̄▽ ̄;)
どうりで…ハチワレさんが警戒しているわけだ。
もしかして母猫なのだろうか?でもこのハチワレさん。性別は未確認。
なので父猫かも知れない。
あのう…怖いんですけど(;;;´Д`)笑
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