猫の背中には独特の哀愁がある。 後ろ姿を写真に納めるのが、
わたしはとても好きなので、このアングルの写真はたくさんある。どれも
自分の中では宝物だ。
この牛柄の猫さんは、まだ1歳にもなっていない年齢だと思うのだが…。
すでに彼の後ろ姿には哀愁が漂っているではないか?
とぼとぼと歩くその姿。ストンと落ちたなで肩にちょっと浮き出た背骨が
ゆっくり左右に振り子のように揺れながら遠のいてゆく。
そのさまを見送るとき、何とも言えない甘酸っぱい気持ちがこみ上げてくるのだ。
ああ、惚れ惚れする後ろ姿だなぁ~
背中は語る…なんてよく人間でも使うけれど、猫もそうかもねぇ。
顔を見なくても背中を見れば、その子の顔がわかるような気がするのだ。
人間では絶対に真似できない。これは二十歳やそこいらの青年には絶対に
出せない味なのだよ。いぶし銀なのだよ。燻し銀。
でもやっぱり猫も人間と同じで、年を重ねた猫のほうが、よりその哀愁や
後ろ姿に深みが増す。
赤ちゃん猫や子猫が、無条件にかわいいのは言わずもがな。でも年老いた猫も
実にかわいいものだ。以前にも書いた気がするが、年老いた猫ほど愛おしい存在は
ない。年老いた猫は実にいい。もともと猫はシンプルで、イエス・ノーがハッキリしており、
さっぱりとした性質の動物だと思うのだが、年を重ねると更に鍛錬されて、
いらないものが削ぎ落とされて、達観したかのような風情をたたえるようになる。
だから、あのたたずまいは、年輪を重ねてこそ深まるものなのだろう。
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